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伝説の宝石店
店がこの世から消えようとした時何百人というお客様が店を閉めてもらっては困ると言いながら押し寄せてきました。
9年前まで御徒町で20坪の店を構えていました。
当時も日々お客様の数は増えるのですが、一人当たりの金額が落ちてきて元々も儲からない会社が益々儲からなくなって来ました。
そこで宝石屋を10月9日をもって卒業(廃業して転業)しますと言うダイレクトメールを全国の代理店と一般のお客様に9月3日に発送しました。
そして9月5日の朝私が出社するといっせいに電話が鳴り出しました。
「一体どうしたと言うのですか?何があったのですか?」から始まって何と3日間朝から夜まで電話が鳴りっぱなしの状態になってしまって、「私たち明日から何処で買い物をしたり、加工をしてもらえば良いのですか?」「貴方の店の代りをしてもらえる店を紹介して下さい。」そして全国の代理店の方も飛行機ですぐに飛んでこられました。まもなくお客様が押し寄せてきて10月9日を過ぎても閉店できる状態ではなくなり、ついに年末まで閉店できませんでした。
BISHOはいかがわしい値引き販売もしませんし、バーゲンセールもしない方針でやってきましたから閉店に当たっても一切の(BISHOは10年間オークションを主催して来ましたが、そこにオリジナル作品の一部100点を出品しましたが)値引きをしなかったにもかかわらず年末にはほとんどの品をお客様が買って行ってくださり売り切れてしまいました。
お客様は「BISHOが無くなるのなら一つ記念に買っておこう」「まだ婚約者もきまっていないけれど、他で買うのは怖いから今のうちに買って置こう」「今、加工して置かないとBISHOがなくなってしまうのでは困る」こんな理由だったようです。
そしてほんとうに店を閉じようとした時「長い間楽しませてくれて有難う。」
と沢山の花が届けられました。それでも私は心を鬼にしてシャッターを閉めました。
そしてこのBISHOの閉店のエピソードは業界の伝説となりました。その後、に転業の道を探しましたが、やはり私には宝石しか能力が無いことを悟りました。そして、1年半の時を置いて舞台を銀座に移し復活いたしました。
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